SAPのメリットとデメリットを4分で解説
こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。
以前、「SAPとは?」という話をしたのですが、そこでは「SAPはERPの一種ですよ」や「こんな機能がありますよ」というのを簡単にお話ししました。
そこで今回は、SAP導入のメリットやデメリットのお話をします。
「SAPって他のシステムと何が違うの?」と感じている方はぜひ読んでみてください。
SAP導入のメリット
SAP導入によるメリットは大きく4つになります。
- 業務標準化による業務効率UP
- リアルタイムなデータ連携
- 履歴管理による透明性の確保
- グローバルスタンダード
それぞれ詳しく説明していきます。
業務標準化による無駄の削減
SAPを導入する際には「SAPの業務プロセスに合わせる」ことが必要になります。
スクラッチ開発では「Aという業務があるから、Bという機能のシステムを作ろう」というのが一般的です。
しかし、SAPは「こういう業務プロセスが効率的だから、それに合わせたシステムを作ろう」という考えのもと設計されたERPパッケージです。
そのため、無駄な作業やこれまで人件費がかかっていた作業が効率化されます。
一方で、SAPを導入するということは、会社の業務をSAPに合わせたものにしなければなりません。
ただし、「この業務だけはどうしても変えられない」というものはアドオン開発という形で対応します。
リアルタイムなデータ連携
2つ目はリアルタイムなデータ連携です。
これまでの部門システムの場合であれば、たとえば材料を購入・入庫したら購買管理システム等に入力し、会計システムにもデータを入力する必要がありました。
しかし、SAPの場合は購買管理機能で材料を購入・入庫すると同時に、買掛金の仕訳が立ちます。
なぜなら、1つのデータとしてSAPのモジュール間でデータ連携されるためです。
1つのデータとして持つためデータの不整合も発生しません。
履歴管理による透明性の確保
SAPでは「誰が、いつ、何をしたのか」の履歴が取られています。
そして、その情報はユーザ情報等で紐づいています。
履歴管理がしっかりしていると不正なデータ入力の防止にも繋がり、結果として財務諸表等の重要なデータの正当性も担保できていると言えます。
グローバルスタンダード
SAPはグローバルスタンダードなERPシステムです。
そのため、多言語対応はもちろん、法令への対応なども簡単です。
海外との取引がある企業にとっては、法令への対応が簡単にできるというのは魅力的でしょう。
また、世界の優良企業が導入していることから、「SAPを導入している = 信頼できる企業」というメリットもあります。
SAP導入のデメリット
それでは、SAPのデメリットをお話しします。
SAP用語が多い
SAPは独自の用語が結構多いです。
例えば、「在庫転送」とか「入庫請求仮勘定」など。
これらの言葉はSAPをやったことない人からすると最初は「?」です。
そのため、SAPをはじめて勉強するときは、聞いたことない言葉が多く戸惑うかもしれません。
わたしも最初はわからない言葉が多くて戸惑いました笑
導入コストが高い
SAPは導入時のコストが高額です。
SAPはライセンス料をSAP社に支払う必要があります。
SAPのライセンス料は、利用者数に応じた従量課金制になるので利用者が多くなるほど高額になります。
まとめ
ここまでSAPのメリットとデメリットについてお話ししてきましたが、最後にまとめます。
<<メリット>>
① 業務標準化による効率UP
② リアルタイムなデータ連携
③ 透明性の確保
④ 「SAPを使っている = 信頼できる企業」
<<デメリット>>
① SAP用語が多く、慣れるのに時間がかかる
② 導入時の費用が高額
今回の内容が、少しでもSAPの理解に繋がったら嬉しいです。
もし、「SAPって何?」を知りたい方は以下の記事へ
「書籍でもう少し詳しく知りたいよ」という方はこちらの書籍がおすすめです!
そもそも、ERPからもう少し知りたいよという方はこちらの記事
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ではでは、('ω’)ノ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません