システム導入方法を解説-スクラッチ開発とパッケージ開発-
こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。
今回は、システム導入のやり方についてお話しします。
システム導入には大きく「スクラッチ開発」と「パッケージ開発」という2種類あります。
この2つについて、「IT未経験だけどシステム開発に興味がある」というIT初心者の方にも分かるように解説していきます。
オーダーメイド or 既製品
システム導入方法は、スーツで例えてみると分かりやすいです。
スーツにはオーダーメイドと既製品がありますよね。
オーダーメイドスーツを作る場合にはスタイル選びや生地選び、サイズ調整、装飾選びなどの工程があります。
時間とお金は掛かりますが、自分の要望が細かく反映されますね。
このオーダーメイドスーツのように、利用者に合わせて設計し、JavaやC言語などのプログラミング言語で開発する方法を「スクラッチ開発」と呼びます。
一方で、既製品の場合にはウエスト直しや裾上げなど、必要最低限で購入できますよね。
自分の好みを細かく指定はできませんが、短時間で安く購入できます。
この既製品のように、出来上がっているシステムを必要最低限の設定で導入する方法を「パッケージ開発」と呼びます。
● 完全オーダーメイド
⇒ スクラッチ開発
● 既製品を利用
⇒ パッケージ開発
それでは、スクラッチ開発とパッケージ開発について、より詳しく説明していきます。
スクラッチ開発とパッケージ開発の違い
スクラッチ開発とパッケージ開発の違いについて説明していきます。
導入までの時間とコスト
スクラッチ開発は、エンジニアが1から設計して開発するので、どうしても時間がかかります。
時間がかかる分、システム開発を依頼する企業からしたらお金もかかります。
パッケージ開発はこの逆です。
何のパッケージ製品を導入するかを決めてしまえば、必要最低限の設定で使うことができます。
そのため、スクラッチ開発ほど時間もかからないですし、コストも安く済みます。
時間 : スクラッチ開発 > パッケージ開発
コスト : スクラッチ開発 > パッケージ開発
機能の独自性
「こんな機能が欲しい」というのを実現しやすいのは、スクラッチ開発です。
パッケージ製品は、「経理担当ならこんな業務があるから、こういう機能が必要だよね」というように汎用的に作られています。
そのため、「うちの会社の業務は特殊なんだよ」という場合にはスクラッチ開発が良いでしょう。
機能の独自性なら「スクラッチ開発」
品質
パッケージ製品は動作保証されているシステムになります。
そのため、余計なことをしなければ導入時のトラブルは少なくなります。
一方で、スクラッチ開発はテストはしているものの、パッケージ製品に比べるとトラブルが起きやすいです。
トラブルが発生すると時間とお金がさらにかかるので、トラブルを少なくしたい場合にはパッケージ開発が良いでしょう。
品質 : スクラッチ開発 < パッケージ開発
パッケージ開発における追加開発
先ほど、「機能の独自性を出すならスクラッチ開発が良い」とお話ししました。
ただし、パッケージ開発には「追加開発」という選択肢があります。
追加開発は「パッケージ製品に独自で機能を追加する」ことです。
一部特殊な業務がありパッケージ製品の中に対応する機能がない場合には、その業務のための機能を追加で開発します。
この追加で開発する部分は、
① スクラッチ開発と同様に1から設計し開発する
② 既存の機能を拡張する
という2通りの方法があります。
パッケージ開発(追加開発あり)が主流
現在では導入コストの安さなどから、パッケージ開発で追加開発を行うというのが主流になっています。
これまで使っていたスクラッチ開発で作られたシステムも、パッケージ製品に置き換わることが多いです。
ただし、パッケージ開発の場合には「システムに業務を合わせていく」ことが必要になってきます。
日本だと海外に比べて、「システムに業務を合わせる」のに抵抗がある傾向があります。
そのため、現場からは「こんなんじゃ業務が回らない」という不満が出ることもあります。
したがって、パッケージ開発を主軸としながら、「この業務は絶対に変えたくない」という業務を洗い出して追加開発を行うのが主流となっています。
まとめ
ここまで、システム導入のやり方について説明してきました。
まとめると以下になります。
● スクラッチ開発
時間とコストはかかるが要望を反映しやすい
● パッケージ開発
時間とコストがかからず、品質も良い。
特殊な業務に対応するには追加開発が必要
● 現在の主流
パッケージ開発 + 追加開発が主流
今回の内容が、少しでもシステム開発の理解につながればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、('ω’)ノ
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