【ハイテク投資】VGTとQQQ 選ぶならどっち?
こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。
米国株ETFでハイテク投資と言えばVGTとQQQですね。ハイテク投資は魅力的ですがVGTとQQQのどっちを選ぼうか迷う方もいると思います。
また、ハイテクは価格変動が激しいので「ポートフォリオにどのぐらい組み込めば良いの?」と悩む方もいると思います。
そこで、こんな方にはぜひ読んでいただきたいです。
●ハイテクへの投資を検討してる方
●ハイテクをどのぐらいポートフォリオに組み込めば良い?と悩んでる方
基本情報の比較
始めにVGTとQQQの基本情報を比較していきます。
VGT
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QQQ
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商品名
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バンガード 情報技術ETF
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インベスコQQQ信託シリーズ1
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運用会社
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バンガード
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インベスコ
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方針
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米国の情報技術セクターへの投資
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NASDAQ100指数に連動する
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経費率
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0.10%
|
0.20%
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配当率
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1.29%
|
0.77%
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経費率、配当率ともに、VGTの方が投資家にとっては良い数値です。
構成銘柄の比較
次に構成銘柄を見ていきましょう。
組入れ上位10銘柄は以下の通りです。
QQQ
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VGT
|
||
企業名
|
割合
|
企業名
|
割合
|
Microsoft
|
11.40
|
Apple
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18.58
|
Apple
|
11.19
|
Microsoft
|
18.48
|
Amazon
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9.72
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Visa
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4.06
|
Facebook
|
4.36
|
Intel
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3.71
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Alphabet
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3.90
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Mastercard
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3.52
|
Alphabet
|
3.86
|
Cisco
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2.56
|
Intel
|
2.76
|
Adobe
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2.43
|
NVIDIA
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2.19
|
NVIDIA
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2.42
|
Cisco
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2.03
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PayPal
|
1.95
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Comcast
|
1.92
|
Salesforce.com
|
1.92
|
VGTはGoogle(Alphabet)、Amazon、Facebookが入っていなかったり、決済系のVisaやMastercardが入ってきているのが特徴ですね。
分散力の比較
「分散できてるか」は商品選びの要素になります。
QQQとVGTの銘柄数と分散に関する特徴は以下になります。
項目
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QQQ
|
VGT
|
銘柄数
|
103 | 316 |
セクター分散
|
あり
|
なし
|
銘柄数ではVGTの方が分散ができていて、セクターで見るとQQQの方が分散できています。
「結局どっちが分散できてるの?」となるかもしれませんが、分散力という意味ではQQQが良いと個人的には思っています。
分散力については、のちほど詳しく説明します。
パフォーマンス比較
Portofolio Visualizerを使ってパフォーマンスの比較をします
今回は、以下3つについて比較をしていきます。
① 騰落率の比較
② 投資効率の比較
③ 下落耐性の比較
また、パフォーマンス比較ではVOOも含めて比較します。
VOOはS&P500指数に連動するということで、主力として置いている方も多いかと思います。
騰落率の比較
過去10年間で見ると、VGTとQQQがVOOを大きく上回っています。
リーマンショック以降はGAFAMを筆頭にハイテク銘柄の成長が著しく良かったため、その影響が顕著に表れています。
また、2018年ごろまではQQQがVGTより優れていますが、2019~2020では同じぐらいになってます。これは「AppleとMicrosoftのリターンが非常に良かったから」になります。
詳しい数値で見るために、年率平均リターンで比較してみましょう
「CAGR」という列が年率平均リターンを表しています。
VGTとQQQが同じで、VOOは約6%負けています。先ほども述べましたが、ハイテク銘柄の成長が凄まじかったことが伺えます。
投資効率の比較
投資効率はシャープレシオで見ていきます。
シャープレシオは「リスク(標準偏差)1%に対して、何%のリターンを得ているか」を表す数字です。シャープレシオが大きいほど、投資効率が良いと考えることができます。
シャープレシオ(Sharpe Ratio)を比較するとQQQ > VGT > VOOと分かるため、投資効率はQQQが最も優れていることが分かります。
下落耐性の比較
最後に下落耐性を見ましょう。
下落耐性はソルティノレシオという指標を見ます。ソルティノレシオの数値が大きいほど下落局面に強いと言えます。
ソルティノレシオ(Sortino Ratio)を見ると、QQQ > VGT > VOOの順に高く、QQQが最も下落局面に強いと考えられます。
ポートフォリオシミュレーション
基本的にVGTやQQQのどちらか1本で運用というのは現実的ではないです。(リスク許容度が超絶高い人であれば別ですが)
そこで今回は、Portfolio Visualizerを使って、以下のシナリオでバックテストをしてみます。
シナリオNo
|
VOO
|
QQQ
|
VGT
|
1
|
75%
|
0%
|
25% |
2
|
75%
|
25%
|
0% |
3
|
50%
|
50%
|
0%
|
その結果はこちらです!!
ちょっと見づらいので、表にすると
シナリオNo
|
平均リターン(年次)
|
標準偏差
|
シャープレシオ
|
ソルティノレシオ
|
1
|
13.58%
|
13.57%
|
0.96
|
0.99
|
2
|
13.58%
|
13.35%
|
0.98
|
0.99
|
3
|
15.04%
|
13.75%
|
1.05
|
0.97
|
当然ですが、年率平均リターンという意味ではハイテク1本に比べて低くなってしまいますし、投資効率(シャープレシオ)や下落耐性(ソルティノレシオ)についてもハイテク1本の方が良いという結果になってしまいます。
ただ、VOOと組み合わせた方がリスク(標準偏差)を低くできていることが分かります。ハイテク1本のときと比べると2%近く低くできているので、リスク許容度の観点から見ても十分に意味があると考えられます。
また、リターンやリスク、投資効率、下落耐性をトータルで考えると、VOO75%+QQQ25%がバランスが良いなと個人的に感じるところですね。
VGTとQQQ、どっちを選ぶ?
結論を言うと、「どちらか一方を選ぶならQQQが良い」と考えられます。
大きく3つの観点で説明していきます。
①分散力
②パフォーマンス
③個人の好み
分散力
銘柄数はVGTはQQQの約3倍多いという結果でした。
企業数だけを見ると「VGTの方が分散できてるのでは?」と思えますが、「ともに同じセクターに投資している」という条件が無いとこの主張は成り立ちません。
VGTは情報技術セクターへの投資なので、投資先の企業達は似たような値動きをすると考えられ、相関が強い関係にあることになります。
したがって、価格変動リスクの観点で見ると企業数が多いからと言って、分散ができてるとは言えないことが分かります。
一方でQQQは情報技術、通信サービス、一般消費財、生活必需品、ヘルスケアが主に含まれます。
情報技術セクターとその他のセクター間の相関係数をPortfolio Visualizerで確認してみましょう。
情報技術セクター(VGT)を基準に見ると、ヘルスケア(VHT)と一般消費財(VCR)は情報技術セクターと「強い相関関係にある」と分かります。一方、通信サービス(VOX)や生活必需品(VDC)は「やや相関あり」といった状況です。
もちろん、すべて株式なのである程度の相関はありますが、「特定のセクターに有利な状況・不利な状況」は発生すると考えられるので、セクター分散が効いているQQQの方が分散できていると考えられます。
パフォーマンス
VGTとQQQはともに素晴らしいパフォーマンスをたたき出しています。
ただ、リターンがほぼ同じである一方で、投資効率や下落耐性の面ではQQQがVGTより勝っていることが分かりました。
であれば、「パフォーマンスという点で見るとQQQが良い」という結論に至りますね。
個人の好み
個人的には「GAFAMすべてに投資したい」という思いが強いので、QQQを選んでいるというのもあります。
そのため、「VisaやMasterCardに投資したい」と思っていればVGTを選ぶのもアリだと思います。
最後は個人の好みで選ぶのも良いかと思います。あと、両方持っていても問題ないですしね。
まとめ
ここで、これまでの内容をまとめます
① 分散力はセクター分散ができているQQQが優れている
② リターンは同じだが、投資効率や下落耐性はQQQが優れている
③ 個人の好みで選ぶのもあり
今回は「QQQの方が優れている」という結果ですが、将来は分からないので立場が逆転していることも考えられます。
といいつつ、VGTもQQQも素晴らしいETFであることには変わりないですね!
それでは今回の内容はこれで終わりになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではでは、('ω’)ノ
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