特別定額給付金のオンライン申請はなぜマイナンバーカードのみなのか

こんにちは、ばらかん(@barakam63)です
コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止策として、外出自粛や営業自粛要請が実施されており、仕事ができず収入が減少する人も出てきています。
これに対して、国民全員に特別定額給付金として10万円が給付されることになり、総務省のページでは申請方法も掲載されています。
わたしも掲載されている内容を読みましたが、こんなことを思いませんでしたか?
・なぜオンライン申請はマイナンバーカードだけなの?
・マイナンバーさえ分かってれば良いじゃん!!
わたしも最初見たときは同じようなことを感じました笑
ただ、よくよく考えてみると「現状だと、マイナンバーカードが妥当なのかな」とも思えたので、個人的な見解をお話ししたいと思います。
申請方法
申請方法は2つで、
方法
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内容
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郵送申請
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自宅に届いた申請書に振込先口座を記入、また口座確認書類と本人確認書類の写しを添付する
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オンライン申請
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マイナポータルというサイトから申し込み
※マイナンバーカードを持っている人のみが対象
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オンライン申請は、マイナポータルというマイナンバーカードが無いと利用できないサイトで行います。
ポイントは本人確認できるものかどうか
今回の特別定額給付金は、本人確認書類の提出が必要です。
お金に関わる手続きなので当然と言えば当然ですよね。
となると、「マイナンバーは個人を特定するものだし良くない?」といった疑問が出てきます
マイナンバーだけでは本人確認として不十分
マイナンバーのみだと本人確認として認められないことが明言されています。
通知カードはマイナンバーの確認のためのみに利用することができるカードですので、身分証としては利用できません
マイナンバーカード総合サイト : よくあるご質問 Q8
通知カードは身分証にならないということは、マイナンバーだけでは身分証明として不十分ということですね。
顔写真が無いからということでしょうか、、
マイナンバーカードは本人確認ができる
マイナンバーカードは顔写真や住所など本人確認として認められる情報が含まれています。
したがって、本人確認ができます。
さらに、マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれており、電子証明書というものが登録されています。
電子証明書には氏名や住所などの個人情報が記録されていて、マイナポータルにログインする際のログイン情報として利用されます。
つまり、マイナポータルにログインできる時点で、本人確認は完了しているということですね。
また、電子証明書はWeb経由での個人情報のやり取りを可能にするために、セキュリティ対策もしっかりしています。
Webでの本人確認を可能にする電子証明書
電子証明書の役割
電子証明書は、印鑑証明と同じ役割を持ちます。そして、電子証明書には電子署名という情報が付与されており、印鑑の役割を持ちます。

マイナンバーカードで言うと、個人情報は交付された人の情報です。
そして、電子署名を付けることで「ここに書いてある情報は正しい内容です」ということを保障してくれます
セキュリティは大丈夫?
Webで個人情報をやり取りするということは、以下のような脅威に対してセキュリティ対策を実施する必要があります。
脅威 | 説明 |
盗聴
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送信した情報が他人に盗み見られる
(例)第三者に自分が送信したメールが見られてる
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不正アクセス
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サーバに侵入され、情報が漏洩する
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なりすまし |
第三者が当事者になりすまして不正行為を行う
(例)他人名義でメールを送る、他人のIDでログインする
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改ざん
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Web上のデータが第三者に不正に書き換えられる
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否認 |
過去の自分の行動を否定すること
(例)商品を100個注文したのに、「そんな注文してない」と主張する
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詳しい説明はここでは割愛しますが、公開鍵暗号方式という方法でセキュリティ対策が行われています。
ありそうな疑問について考えてみる
銀行口座とマイナンバーの紐付けで振込みは?
そもそも申請などせず、マイナンバーと紐付けて振込を行うという手段ですね。
この方法はスムーズに給付が行われそうですが、以下のようなことを考えると手続きのパターンが増えるので、申請の対応をする職員の方々の負担が大きくなりそうですね。
・銀行口座を複数持つ場合の手続きが必要になる
・銀行口座にマイナンバーを提出していない人もいるため、全員同じ手続きではなくなる
また、「マイナンバー紐付けで行政から個人の銀行口座に振り込むシステムって無いのでは?」と思っています。(もしあったら教えていただけると嬉しいです.)
確定申告でもらえる還付金でも振込先口座を書く必要があるので、マイナンバー紐付けでの振り込みは現状不可能なのかなと思ってます。
さらに、現在はスピードが求められているのでシステムを今から開発するのは現実的ではないですね。
運転免許証でオンライン申請はダメなの?
運転免許証にもICチップが埋め込まれているので、マイナンバーカードと同じようなことが出来そうですね。
ただ、行政への申請や手続きは、現状ではマイナポータルのみのようです。
そのため、運転免許証で代用というのは、スピードを要する現状では現実的ではないとなりますね。
最後に
これまでの内容を踏まえると、オンライン申請に関してはスピード感が大事という点がある以上、消去法的にマイナポータルを利用するしかないのかなと感じました。
また、今回の件を受けて、わたしもマイナンバーカードの申請を行おうかとも思いました。
申請から交付まで約1ヶ月ほどかかるそうですが、今後も行政関係の手続きでマイナンバーカードが必要と言われても対応できるようにしておきたいと思っています。
それでは今回の内容はこれで終わりになります
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ではでは、('ω’)ノ
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