【アセットアロケーション】投資成果は資産配分でほとんど決まる?

2020年3月16日投資の基礎知識,ポートフォリオ,資産運用資産運用,投資,アセットアロケーション

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こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。

今回は投資をはじめるときにみんなが通る道、アセットアロケーションについて説明します。

この記事ではこんな疑問に答えます。

① アセットアロケーションって何?
② アセットアロケーションは何で大事なの?
③ アセットアロケーションの決め方は?

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アセットアロケーションとは

アセットアロケーションとは、「運用資金をどのアセットクラスにどのぐらいの割合で投資するか」を決めることです。

アセットクラスは国内株式や先進国株式など、投資対象の大まかな種類のことを言います。

投資の世界では「運用成果はアセットアロケーションでほぼ決まる」と言われるぐらい大事なものです。

投資だと「いつ買うか、いつ売るか」という売買のタイミングに焦点が当てられることが多いです。

しかし、「アセットアロケーションが運用成果を決める」というのは様々な研究で言われていることです。

なぜアセットアロケーションが大事なのか

アセットアロケーションが大事な理由は、リスク(値動きの振れ幅)をコントロールできるからです。

アセットクラスによってリスクとリターンは異なります。

外国株式であればハイリスク・ハイリターンだし、国内債券であればローリスク・ローリターンです。

複数のアセットクラスを組み合わせることで、全体としてのリスクを調整することがアセットアロケーションの目的になります。

投資におけるリスクとリターンについては以下の記事で説明していますので、ぜひ読んでみてください。

>> リスクとリターンが良く分かる記事

各アセットクラスのリスクとリターンは?

誰でも簡単にできるリスクとリターンの確認方法を紹介します。

各アセットクラスのリスクとリターンは、myIndexというサイトの「資産配分ツール」を利用すれば、簡単に分かります。

(※資産配分ツールを利用するには、無料会員登録が必要です)

たとえば、日本株のリスクとリターンを確認したい場合は、以下の画面のように配分比率を「100%」にして「ポートフォリオをつくる」を押すだけです。

すると、結果が表示されます。

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この結果から「日本株のリスクは17.3%、リターンは1.9%」というのが分かります。

先進国株式について知りたければ、同じように先進国株式の配分比率を100%にすればOKです。

ちなみに、「エマージング」とは新興国のことを指しています。

アセットアロケーションの決め方

それではアセットアロケーションの決め方を紹介します。

リスク許容度を知ろう

アセットアロケーションを決める時に1番最初にやることは、リスク許容度を知ることです。

リスク許容度は「どのぐらいまでの損失なら許容できるか」を示す指標になります。

よく「リターンはどのぐらいを目指しますか?」という視点で、資産配分を考えさせるサービスや書籍があります。

しかし、長期投資で大事なのは「大暴落したときにも損切りせずに市場から退場しないこと」になります。

自分のリスク許容度を知らないでいると、大暴落時にメンタルがやられてしまい資産運用をやめてしまうことも考えられます。

そのため、最初にリスク許容度を知っておき、どのぐらいまでの損なら受け入れられるかを確認しましょう。

>> リスク許容度を知る方法

実際に資産配分を考える

リスク許容度がわかったら、どこに投資するかを考えてみましょう。

基本的な考え方は「債券などのローリスクの商品でリスク調整をする」です。

また、大前提としてリスク許容度を超えないことは守りましょう

実際に資産配分を決めるときは、先ほどお話ししたmyIndexの資産配分ツールを使って、リスクとリターンを調整しながら決めていきます。

資産配分に困った場合

アセットアロケーションは正解がありません。

投資家の運用目的や方針によって変わってきます。

そのため、「そもそもどのぐらいの配分からスタートすれば良いのか分からない」という場合には、他の人の配分を参考にしましょう。

GPIFの資産配分

例えば、年金を運用しているGPIFの場合はこんな感じです。

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式
35% 25% 15% 25%

基本ポートフォリオの考え方」より引用

GPIFは年金を運用しているため、比較的リスクを抑えた割合になります。

リスクを抑えたい場合にはGPIFの資産配分を真似てみるのもアリですね。

株式時価総額に合わせた資産配分

株式の割合を考える場合には、世界の株式時価総額の比率から決めるという方法があります。

現在であれば、「日本株式:先進国株式:新興国株式」=「1 : 8 : 1」になります。

100万円を株式の運用にあてるとしたら、日本株式に10万円、先進国株式に80万円、新興国株式に10万円を投資するとなります。

株式だけだとリスク許容度を超える場合には、債券を組み込むことでリスクを抑えていきましょう。

全世界株式インデックスファンド1本で運用する

全世界株式インデックスファンドのみで運用するという方法もあります。

株式のみで運用するという前提にはなりますが、資産配分を考えるのが難しい・めんどくさいという方にとっては良い商品です。

また、大きな勝ちは狙えませんが、平均以上の勝ちは狙えます。

個人的なおすすめはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)です。

eMAXIS Slimシリーズは常に低コストを実現することを掲げているので、他に低コストな商品が現れれば追随していきます。

まとめ

ここまでアセットアロケーションについてお話ししてきました。

まとめると以下のようになります。

アセットアロケーションの決め方

① アセットアロケーション の目的はリスク調整
② まずはリスク許容度を知る
③ リスク許容度を超えないように資産配分を決めていく
④ 他の人の資産配分を参考にしてみるのもOK

アセットアロケーションを決めるのは少し面倒だったりしますが、1度決めてしまえば年に1回程度見直すぐらいになります。

納得いく資産運用をするために、しっかり考えてみましょう。

今回はこれで終わりになります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ではでは、('ω’)ノ

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