投資信託とETF どちらを選択すべきか【初心者向け】

2020年5月4日投資信託・ETF,投資コラム,資産運用資産運用,投資信託,ETF

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こんにちは、ばらかん(@barakam63)です

「投資信託とETFどっちが良いのか」という話がありますよね。非常に似ている商品なのでどっちを買おうかと迷う方もいるかと思います。

そこで今回は、投資信託とETFの違いを簡単にお話しします。また、当ブログは初心者であれば投資信託推奨派なのですが、その理由も最後に説明しますね

結論から言うと、以下に当てはまるのであれば投資信託で良いかと思います。

・資産運用の初心者(勉強している、始めたばかり)

・長期の運用を見込んでいる

・手間をかけたくない

※本記事は投資信託の購入を強要したり、ETFを否定するものではございません

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投資対象の違い

投資信託とETFともにインデックス投資が可能ですが、ETFの方が投資先の幅は広いです

投資信託の場合、全世界株式やS&P500、先進国株式、新興国株式のような国や地域に関するインデックスがメインになります

投資信託で扱われるインデックスの代表的なものは以下になります

インデックス
投資先
MSCI ACWI
全世界株式
FTSE Global All Cap Index
全世界株式
MSCI World Index
先進国株式
MSCI Emerging Markets Index
新興国株式
S&P500
米国株式
TOPIX
日本株式
日経225
日本株式

ETFの場合、国や地域に加えて業種別(セクター)や配当利回りの高いETF(高配当ETF)も存在します

ティッカーシンボル
種別
投資先
VT
国・地域
全世界
VOO
国・地域
米国(S&P500指数)
VGT
セクター
情報技術
VDC
セクター
生活必需品
VHT
セクター
ヘルスケア
SPYD
高配当
高配当銘柄
VYM
高配当
高配当銘柄

投資先をどうするかというのは個々の戦略によりますが、

これからハイテクが伸びるんだ~ ⇒ VGTを買う

わたしは高配当が良いんだ~ ⇒ SPYD買う

のように戦略に幅広さを持たせるのはETFになります

コストの違い

投資信託とETFはともに保有している間はコストがかかります。運用会社の人への給料とかに使われます。

投資信託の場合は信託報酬 + 隠れコスト、ETFの場合は経費率や買付手数料などかかりますが、ETFの方がかかるコストは安いです

一例として、S&P500へ投資する投資信託とETFを比べてみると以下のようになります

名称
種類
コスト
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
投資信託
0.0968%
VOO
米国ETF
0.03%
 

投資信託も低コスト化が進んでいますが、ETFの方が低コストというのは今後も変わらない特徴になるかと思います。

売買に関する違い

最低購入金額の差

投資信託の場合、100円から購入することができます。

一方で、ETFの場合は必要な購入金額はその時によって変わってきますし、1株1万円とか2万円というのはふつうにあります。

「少額から手軽に」という点で言えば投資信託に軍配ですね

リアルタイム性の有無

投資信託は申し込んだ日の価格で売買するわけではありません。

申し込んでから営業日ベースで2、3日後の価格で売買することになります。

商品によって何日後に売買が完了するかは変わりますが、想定外の価格で売買するリスクがあります

そのため、「いま安いからたくさん買お~」と思って申込したのに、購入が完了するまでに株価が爆上げして思っていたより購入できないということもあります。

一方、ETFだと申込時の価格で売買することになるので、投資信託のような「想定外の価格で売買する」というリスクは無くなります

ただ、長期投資を前提にすると、上記のような想定外の価格での売買はそんな気にしなくても問題ありません。

注文方法の違い

投資信託だと「商品Aを〇〇円分購入する」というな金額ベースでの注文になります

一方、ETFだと指値注文と成行注文の2種類あります

指値注文:株価と株数を指定して注文

成行注文:株数のみ指定して注文

投資信託だと購入価格を指定したりできないですが、ETFの方が購入単位の選択肢が多いです。

自動購入の可否

投資信託は「毎月〇〇日に購入する」という自動積立設定が可能ですが、ETFは自動買付ができません。

「手間はなるべく減らしたいよ!!」という方にとっては、投資信託の自動積立が魅力的ですね

※SBI証券であれば、米国ETFの自動買付サービスが利用できます

再投資に関する違い

投資信託もETFも途中でお金が入ってきます。投資信託の場合は分配金、ETFの場合は配当金ですね。

20年30年という長期投資を前提としている場合、分配金や配当金は再投資に回すのが基本です

投資信託の場合には分配金は自動で再投資するという買い方ができますが、ETFの場合は配当金受け取ったら自分で再度購入する必要があります。

配当金の受け取りには税金がかかったり再度購入するという手間がかかるので、再投資に回すという点では投資信託がおすすめですね

初心者へのおすすめは投資信託

ここまで、投資信託とETFの違いをつらつらとお話ししてきましたが、基本は投資信託の自動積立投資で十分と考えてます。

ETFの方が勉強することや手続きが多かったりと手間がかかりますが、投資信託に比べて投資成果が良いというわけではないですしね

しかも、長期投資の場合には再投資が基本になるので、配当金を受け取って自分で再投資しなければいけないETFよりも投資信託の方が効率良いです

そして以下の3つを活用すれば、購入した後はほったらかしでOKという手間の少なさは投資信託の大きな魅力です

・NISAやつみたてNISAの非課税制度

・再投資型で購入

・自動積立設定で毎月自動購入

一応断っておきますと、「ETFは止めた方が良いぞ」とか「ETFはダメな商品だ!」というわけではありません。ETFの売買のリアルタイム性、セクター別ETFや高配当ETFなどの幅広さは魅力的だと思います。

投資が趣味だったり、資金に余裕があるという方はETFを購入するのは全然良いと思います

ただ、はじめは投資信託からスタートするのがおすすめですというのが総括になります

投資信託を選ぶ基準は以下にまとめているので併せてご覧ください

そもそも投資信託って何?という方は以下の記事をどうぞ

インデックス投資って?という方は↓こちらから

今回の内容はこれで終わりになります

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ではでは、('ω’)ノ

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