【積立投資】ドルコスト平均法で購入間隔を変えたらパフォーマンスに違いはでるのか?

2020年5月3日投資の基礎知識,投資信託・ETF,投資コラム,資産運用投資信託,ドルコスト平均法,積立投資

purchase-interval

こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。

積立投資では「ドルコスト平均法で購入価格を平均化しましょう」という説明ありますよね。

これを聞いて思ったのが、「購入間隔の違いでパフォーマンスって変わるの?」という疑問です

今回は「気になったので計算してみたよ」というだけの記事ですが、最後まで読んでみると意外な結果も見れるかもしれませんよ?

※本記事の内容は特定の投資方法を推奨するものではなく、あくまで「検証と結果の考察」になります

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計算条件

それでは計算するための条件を簡単に説明します

今回は、購入間隔を毎日、毎週、毎月、毎年の4パターンとします。

そして、「月3万円を積立投資に回す」という基準に合わせて、1回あたりの購入金額を調整しています。

したがって、投資に回す金額は1990年1月2日~2020年5月1日の期間で合計10,920,000円になるようにしています。

投資対象はみんな大好きS&P500としています

 
項目
内容
購入タイミング
毎日、毎週、毎月、毎月の4パターン
1回あたりの購入金額
毎日の場合、約985円
毎週の場合、約6,898円
毎月の場合、30,000円
毎年の場合、約352,258円
運用期間
1990年1月2日~2020年5月1日の約30年
投資対象
S&P500指数
データ取得元
 

結果

ここからは10年ごとに結果を説明していきます

1年目~10年目の資産推移

まずは、1990年1月1日~2000年1月1日までの結果になります。

推移だけ見るとあまり大差ないように思えますね。というか重なりすぎて線が全部見えてません。

パフォーマンスについても見てみましょう。2000年1月1日時点での計算結果になります。

 
毎日
毎週
毎月
毎年
元本
3,600,872
3,600,756
3,600,000
3,522,582
資産総額
9,863,619
9,859,885
9,864,456
1,030,879
平均年利
17.39%
17.38%
17.40%
19.26%

多少の差はあるものの、大差ないですね

ただ、購入間隔が1番広い「毎年」がパフォーマンスでは良い結果になってます

というのも、今回のような右肩上がりの場合、購入間隔を短くして何度も買っていると高値掴みになっていくわけですね。

11年目~20年目の資産推移

つぎに2000/1/1~2010/1/1の資産推移です

それでは1年目~20年目までのパフォーマンスを見てみましょう

 
毎日
毎週
毎月
毎年
元本
7,202,730 7,201,512
7,200,000
7,045,162
資産総額
10,971,557 10,967,840 10,977,771 11,135,734
平均年利
2.62%
2.61%
2.62%
2.90%
1990年1月2日~2010年1月1日のパフォーマンス

ここでも「毎年1回購入のときが最もパフォーマンスが良い」という結果になりましたね

ただし、この10年間はリーマンショックやら色々あってトータルで見ると市場右肩上がりではなく、ギザギザ状態です。こんな時こそドルコスト平均法の出番ではないでしょうか?

ということで、この10年間だけにフォーカスしてパフォーマンスを見てみると、

 
毎日
毎週
毎月
毎年
元本
3,601,858 3,600,756 3,600,000 3,522,580
資産増減
1,107,937 1,107,955 1,113,315 826,940
平均年利
-6.92% -6.92% -6.91% -7.65%
2000年1月1日~2010年1月1日のパフォーマンス

毎年の場合が1人負けという結果になっています。

今回のような、下落相場が含まれるような場合には、購入間隔を短くすることで安いときに買い増しができているわけです。

21年目~30年目

それでは最後に2010年1月1日~2020年5月1日の推移です

ここまで読んでいただけてたら、結果も予想できるかと思いますが、パフォーマンスも見てみましょう

1990年1月からだとトータルで見ると市場は右肩上がりです。となると、「毎年」の場合が一番良い結果となるということが分かります。

 
毎日
毎週
毎月
毎年
元本
10,920,000 10,920,000 10,920,000 10,920,000
資産増減
34,650,336 34,638,032 34,673,557 35,406,444
平均年利
7.15% 7.14% 7.15% 7.38%
1990年1月1日~2020年5月1日のパフォーマンス

結果のまとめ

今回の検証で分かったことは大きく2つです

結果のまとめ

① 過去30年は右肩上がりだったため、購入間隔を広げた方がパフォーマンスが良い

② 上昇と下落を繰り返す期間に限れば、購入間隔を短くした方が良い

ということは、、、

「経済は長期的に見れば右肩上がり」という理論を持つ長期投資家の場合、運用開始初期はできるだけ一括で突っ込んだ方が良いのでは?とも考えられます

なぜなら、30年という長い期間で見たら、購入回数が増えるほど、たくさん高値掴みをしているってことになりますからね

と言いつつも、「まとまったお金準備できるか?」とか「正直誤差レベルでは?」とか「今後も右肩上がりかなんてわからん」とか色々あるので、今回の内容はあくまでも参考程度としてください。

今回の内容はこれで終わりになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではでは、('ω’)ノ

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