【初心者向け】投資の基本:分散投資

2020年5月30日投資の基礎知識,資産運用資産運用,投資,分散投資

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こんにちは、ばらかん(@barakam63)です。

今回は、投資をするときの大原則といわれる「分散投資」についておはなしします。

分散投資は投資のリスクを軽減するための手法になります。

本記事では、以下の内容をお話しします。

●分散投資ってどういう投資方法?

●分散投資の切り口 (何を分散するのか?)

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分散投資とは

分散投資とは「投資先を1つではなく、複数の対象に投資すること」と定義されます

簡単な例を使って説明していきます。

AさんとBさんは八百屋さんを営んでいます。

Aさんは農家Xから野菜を買って、お店に商品として並べています。

Bさんは農家Xだけでなく、農家Yからも野菜を買ってお店に並べています。

ある日、台風の影響で農家Xで野菜が育たなくなり、AさんもBさんも農家Xから野菜を買うことができなくなってしまいました。

しかし、農家Yは台風の影響を受けない場所にあるのでBさんは農家Yから野菜を買うことができます。

こうなったら何が起きるかというと、

・Aさんは野菜を売ることができなくなり、収入がなくなってしまった

・Bさんは農家Yから買った野菜を売り続け、収入は減ったが無くなることはなかった

つまり、Bさんは仕入先の農家を1つだけでなく2つ持っておくことで「収入が無くなる」という最悪の事態を避けることができたということになります。

投資でも上の例と同じように、「1つがダメになったから終わり」とならないように複数の企業や商品に投資することを分散投資と呼んでいます。

何を分散すれば良いのか

分散投資をしようとしたとき、具体的に何を分散すれば良いかを説明します。

代表的な分散の基準をまとめました。

種類
内容
金融商品の分散
・株式や債券など様々な商品へ投資
・複数企業・業種への投資
地域の分散
・先進国、新興国、米国など様々な地域への投資
通貨の分散
・円建て、外貨建ての商品への投資
時間の分散
・購入タイミングを分散

金融商品の分散

株式や債券、投資信託、年金・保険などいろいろな金融商品に投資することです。

また、企業や業種についても複数に投資します

例えば、株式は価格の変動が激しいので、値動きが安定している債券にも投資をしてクッションの役割を持たせる等が良くある例です。

地域の分散

国内、先進国、新興国、米国など様々な地域に投資します。

国によって経済状況や特徴が異なるため、リスク許容度に応じて分散する必要があります。

たとえば、先進国は長期的に見たら右肩上がりだったり、新興国は成長を期待できますがリスクが高いなど様々です。

個別の株式や投資信託などの商品で地域の分散は可能ですが、手軽に地域の分散をするのであれば投資信託です。

また、米国株は非常に人気が高く投資信託と米国株(個別株、ETF)を併用という方が多いです。

通貨の分散

円、米ドル、トルコリラなど様々な通貨で金融商品を購入し、運用することです。

例えば、米国株へ投資する際には、円を米ドルに替えてから購入します。

通貨分散の狙いは、為替変動の影響を和らげることを狙いにしています。

例えば、円安/ドル高になったとき、資産の100%が円の人と、70%が円で30%が米ドルの人では前者の人の方が円建てでの購買力が相対的に低下します。

逆に、円高/ドル安であれば、後者の人の方が円建てでの購買力が相対的に低下します。

時間分散

時間分散はドルコスト平均法による積立投資で、リスクを分散しましょうと説明されることが多いです。

1回で買う(一括投資)のではなく、投資資金を小分けにして複数回で買う(ドルコスト平均法)ということです。

ただし、注意して頂きたいのが、一括投資よりドルコスト平均法の方がリスクを低くできるわけではありません。

例えば、100万円で5年間投資するとしましょう。以下の表をみてください。

 
 
一括投資
ドルコスト平均法
購入額
累計額
購入額
累計額
1年目
100
100
20
20
2年目
0
100
20
40
3年目
0
100
20
60
4年目
0
100
20
80
5年目
0
100
20
100
 

上の表は一括投資とドルコスト平均法それぞれで投資した場合の購入額と累計投資額です。どちらの手法でも、累計額分だけリスクの影響を受けます。

ということは、5年目になったら一括投資でもドルコスト平均法でも、リスクから受ける影響は変わらないということですね。

もし、5年目にリーマンショックのような大暴落が起きたら、どっちの投資法でも同じだけ影響を受けてしまいます。

つまり、ドルコスト平均法はリスクを分散しているのではなく、先延ばしにしているということが分かりますね。

ドルコスト平均法はあくまで購入価格を平均化することと、長期投資によって1年あたりのリスクを低くすることができるということに注意しましょう。

時間分散については、以下の記事でより本質的な話をしています。ぜひ、ご覧ください!!

分散投資のデメリット

ここまで、分散投資の効果についておはなししてきましたが、デメリットについてもおはなしします。

分散投資のデメリットは、「機会損失がある」ことです

ここでも簡単な例でお話ししましょう。

投資家Aさんは100万円をX社に投資しています。

投資家Bさんは100万円のうち50万円をX社、50万円をY社に分散投資しています。

ここで、X社の株価が10%上昇したとすると、Aさんの資産額は(1+0.1)×100=110万円になります。

一方、Bさんの資産額は(1+0.1)×50+50=105万円になります。

X社に集中投資しているAさんの方が分散投資しているBさんより儲かっていますね。

つまり、分散投資をしたことで、本来得られたはずの儲けを逃したことになります。

ですが、ある企業の株価が将来上昇するのか、下落するのかを正確に当てることはできません。

したがって、将来が不透明である限り事前に備えておく必要があり、分散投資は投資家にとっては必須になります。

まとめ

ここまで分散投資についておはなししてきました。

以下まとめになります。

まとめ

① 分散投資は複数に投資することでリスクに備える手法

② 分散の切り口は「商品」、「地域」、「通貨」、「時間」の4つ

③ 分散投資は機会損失の可能性はあるが、将来は予測できないので必須

今回紹介した分散投資を手軽に行うには投資信託が簡単です。世界中の様々な国や企業へ手軽に投資ができます。

今回の内容はこれで終わりになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではでは、('ω’)ノ

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